ネイキッド

個の力はどこから来るのだろう。


閃きや出逢いといった「偶然」という括りで指す先にあるものは何だろう。



個が空ならば、その色彩は誰だろう。


個人が居なかった時代の記憶に、ワタシは訪ねてみよう。




世界が膨張すると、どんどん電波が悪くなるから、近い空に向けて電波を打とう。

果たして電波は届くのだろうか。

きっとどこかに届くだろう。それは、瓶に入れた青白い手紙と同じで、誰かに届くだろう。

誰かがどこかで私の手紙を読んだ時、私は閃きを手にし、個の力を覚えるだろう。


ひとりとは何だろう。
それは独りではなく、一人のことでもなく、ネイキッドのことなんじゃないのか。